「食べていないのに痩せない」はなぜ起こる?

古典的な肥満研究から学ぶ、食事と運動の意外な科学
大坂貴史 2026.08.16
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「それほど食べていないのに体重が減らない」

「運動を始めたのに、体重計の数字がほとんど変わらない」

肥満をめぐっては、このような経験が珍しくありません。単純に考えれば、食べる量を減らして動く量を増やせば体重は減るはずです。しかし実際の人間の身体と行動は、それほど単純ではありません。

本人が認識している食事量と実際の摂取量にはずれが生じます。食器や食品の大きさによって無意識に食べる量が変わり、減量すると身体はエネルギーを節約しようとします。さらに、同じ食事や運動をしても、その反応には大きな個人差があります。

こうした事実は、最近になって初めて分かったものではありません。1980~2000年代に行われた古典的な研究の中に、現在の肥満治療の考え方につながる重要な発見が数多くあります。

今回は、古いけれど今なお興味深い研究を通して、食事、運動、体重の関係を見ていきましょう。

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