流行るメディカルダイエットその安全性は?
最近、美容クリニックを中心に「メディカルダイエット」という言葉をよく見かけるようになりました。
果たしてメディカルダイエットは効果があるのか、安全性はどうなのか?
それについて掘り下げてみます。
肥満治療は医療行為?
ダイエットとは日本では体重を減らすことです(そもそも英語でdietは食事療法という意味で使うことが多いですが)。
太っている状態で一定以上の状態を肥満と言います。日本の基準(参考文献 1)ではBMI 25kg/m2以上を肥満として定義しています。その上で肥満に関連した健康障害(下記参照)がある事を肥満症としています。
参考文献 1
そして、一部の病院には肥満外来というものがあり、肥満学会が一定の基準を満たしたものはリストアップされています。
何が言いたいかというと、肥満を改善させるというは医療(メディカル)なのです。なぜならばすでに肥満によって病気がでている方はそれの治療になりますし、今は病気がない方は上記の肥満関連疾患の予防になりますし、健康にとって重要なのです。医療で体重を減らすというのは何も特別なことではないのです。
メディカルダイエットとは何なの?
さて、ではメディカルダイエットとは何なのでしょうか?
「メディカルダイエット」を謳っているクリニックの説明を見てみますとだいたい下記の言葉が共通しています。
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辛い食事療法・運動療法なし
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医療の力(薬)でストレスなく痩せれます
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医師がいるので安心
これ、本当でしょうか???