二日酔いに効くサプリは効果があるのか?
二日酔い、、、そう、お酒をたくさん飲むことのある人は一度は経験したことがあるでしょう。
今回は二日酔い対策についてお話します。
二日酔いに最も有効な対策は、、、、飲みすぎない事、です。
当たり前ですが、最も重要なことです。どのような二日酔い対策も飲まないこと以上に効果があることはありません。
さて、これで終わったら怒られそうですので、もう少し二日酔いについて掘り下げていきます。
二日酔いは複雑
人類で初めてワインを作って酔っ払ったのは旧約聖書でノアの方舟で有名なノアであるとされていて、ノアが酔っ払って全裸で畑で寝ている話が出ています(参考文献 1)。二日酔いに関する記載は見つけられませんでしたが、この旧約聖書においてはお酒をあまり良いものとしては捉えられていなかったようです(参考文献 2)。
さて、医学部では二日酔いについて学びません。そもそも二日酔いとはざっくり説明すると、「お酒を飲んで次の日がしんどい」ということですね。はっきりいうと、急性アルコール中毒の一部と考えられます。この「しんどい」について医学的に分割すると、頭痛・胃腸症状・睡眠障害・感覚や認知の障害・うつ気分・自律神経症状などでしょうか。これらがなぜ起きるのかについては複数の事が影響していると言われています。
まず、二日酔いはアルコール依存に伴う軽い離脱症状と考えられることがあります。これに効くのがいわゆる"迎え酒"ですね。逆に言えば、迎え酒が二日酔いに聞けばアルコール依存症の可能性があるとも言えます。また、アルコールには抗利尿ホルモンを抑制(つまり、利尿作用)するため、お酒を飲むと尿が増え、脱水状態となります。水分をよく飲むと二日酔いになりにくいという話もこれが理由ですね。そして、アルコールの分解物であるアセトアルデヒドも二日酔いの症状に関与している可能性があるとされています。
これらのことから、二日酔いになってしまうのには一つの要因ではなく、様々な要因が複雑に絡み合っているということなのです。
そういうことから、例えば何か一つの対策を行っていても他の原因には効果的でなければ二日酔いの対策としては不十分ということですね。
二日酔いのサプリメント
さて、人間わがままなもので体に悪い毒であるアルコールを取りながらそれによる身体の症状を薬で帳消しにしたいという願望があるわけですね。
amazonなどで「二日酔い」で検査するとたくさんサプリメントが出てきます。それらにはどれぐらいの科学的根拠があるのでしょうか?
参考文献
1. 旧約聖書 創世記8