健診で腫瘍マーカーは意味がある?

腫瘍マーカーの限界を知る
大坂貴史 2025.08.30
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1. はじめに

健康診断や人間ドックのオプション検査の中でも、人気があるもののひとつが「腫瘍マーカー」です。「血液を採るだけでがんの早期発見ができるのなら受けてみたい」と思う方は多いでしょう。特に日本は「がんが国民病」と言われるほどで、成人の2人の1人はがんを経験すると言われており、誰もが一度は直面する病気であるため、不安を少しでも解消したい気持ちは自然なことです。

しかし、医師の立場から言うと「腫瘍マーカー=万能のがん発見ツール」というイメージは誤解を含んでいます。確かに一部の例外を除いて、健診での腫瘍マーカー測定は有用性が低いとされています。それでもまれに「がんの早期発見のきっかけ」になることがあるのも事実です。この二面性を正しく理解することが大切です。

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